ウクレレで押尾コータローさんの楽曲をコピーしてみたい方に、一番簡単な方法を教えます(ギターで演奏できる前提)
ずばり変則チューニング
もう、なんていうか、裏ワザがあるとすれば、変則チューニング意外に思いつきません。
押尾さんの楽曲(というか最近のソロギタリストの楽曲)はハーモニクスやタッピングを効果的に使うために、変則チューニングを多用しています。ウクレレで弾くには、対応した変則チューニングにしてしまうのが最も簡単かつ合理的な方法です。
GGDGGDチューニングなら・・・
HARD RAINでお馴染みのGGDGGD(ググドググド)チューニングを元に説明します。
GGDGGDチューニングというのは、
6弦G
5弦G
4弦D
3弦G
2弦G
1弦D
です。完全5度のオープンG。押さえるの楽。
(ちなみにギターのレギュラーチューニングはEADGBE)
ザックリ言うと高音側1~3弦がメロディに使われ、低音側の4~6弦がバッキングに使われるので、ウクレレの4弦に当てはめるのであれば、GDGD(グダグダ)チューニングがいいでしょう。
4弦G(ギターの5・6弦)
3弦D(ギターの4弦)
2弦G(ギターの2・3弦)
1弦D(ギターの1弦)
(※ウクレレはローG弦のつもりで話を進めます。)
ギターの5・6弦に相当するところは全部ウクレレ4弦で弾いてしまい、
ギターの2・3弦に相当するところも全部ウクレレ2弦で弾いてしまいます。
ザックリ言えば、1~2弦でメロディを弾いて、3~4弦でバッキングするイメージですね!あとは概ね楽譜どおりに弾くだけです。
弦のテンションにあわせて移調する
ただし、普通のウクレレで上記GDGDチューニングにすると、弦のテンションが緩くてだるだるになります。それぞれの弦が適当なテンションを保てるくらいのチューニングに調整しましょう。
僕はEBEB(エビエビ)チューニングにしています。
どうしても原曲キーにこだわりたい時は、適当な弦に張り替えましょう。
例
4弦:ローG用4弦
3弦:3弦
2弦:ハイG用4弦
1弦:2弦
GGDGGD以外のチューニングでは・・・
いくつか試しましたが、以下はなんとかコンバート可能でした。
- DADGAD ⇒ ADGD(EADA) :翼・BBO
- DADGAC ⇒ ADGC(EADB♭):戦メリ
- GGDGAC ⇒ DGAC(GCEF) :Jet
結構昔撮ったヤツなので画質も音質もあまり良くありませんが、興味ある方はウクレレ押尾コータローのYouTube再生リストからどうぞ(僕が弾いてないのも混じってます。)
特殊テクニックをどうするか
ウクレレではタッピング・ハーモニクスやパーム等のテクニックを使用しても、あまり音が鳴りません(ガーン)。対して、スラムやネイルアタック等の音は結構よくなります。適宜置き換えるか、省略していくのが良さそうです。
また、ハーモニクスは12フレット・7(19)フレットは良くなりますが、その他の鳴りはイマイチです(4フレットハーモニクスとかかなりキツイ)。
なるべく12フレット・7フレットで弾いて、やっても5フレットくらいまでで抑えておくのが無難でしょう。
変則チューニングのデメリット
ウクレレはナイロン弦(またはフロロカーボンやナイルガット弦)なので、スチール弦のギターと比べてチューニングが安定するまでに時間がかかります。
なので、ライブ中にアコースティックギターの感覚でチューニングをいじっちゃったりすると、演奏中にチューニングが狂いだす事間違いなしです(笑)
もしライブ等で使用する場合は、数日かけてチューニングを安定させるつもりで挑みましょう(そんなワケで、僕はこの2週間くらいずっとEBEBチューニングです。笑)
ノーマルチューニング推奨
そんなワケで、ウクレレの変則チューニングは使用できる場面が限られるため、多少クオリティは下がっても普段弾くために、普通のHigh-GチューニングやLow-Gチューニングでアレンジしておくのが良いかもしれません。コードも覚えられるし。最近の僕はそうしています。
そんなワケで、こんな需要の無さそうな記事をダラダラ書いてしまいましたが(笑) もしどなたかのお役に立てれば何よりです。